葬送のフリーレン
魔法は探し求めている時が一番楽しい。
この一点において、フリーレンとゼーリエは分かり合えない。
魔法使いとして求めるモノが違うのだ。
デンケンでは、まだフリーレンには及ばん。
でも・・・それでもマハトを倒したのだから大したものだ。
フリーレンでさえ勝てないと断言したマハトを。
こういうのは相性とか別の要因も影響するんだろうなぁ。
ゼーリエが張った結界を破る、確かに普通ならできんわな。
ゲナウが自信持ってたのも当然ではある。
・・・ありゃ、ゼンゼが傘差す場面は無しかー。
第一次試験終了、合格者は18名。
いよいよゼンゼの第二次試験か、大変なのよなー。
あ、でもその前に暫しの休息だね。
治癒魔法の間違った使い方
あー・・・スズネではブルリンは重過ぎたか。
やっぱ尋常でないパワーが付いてんだな、ウサト。
?・・・何だ、盗賊か。
今更こんなのに脅威を感じるのは難しいよな。
スズネなんか喜んじゃってるし・・・。
むむう、盗賊だけなら楽勝だったんだが。
あれだけの数の魔物が突進してきちゃな・・・あー分断されちゃった。
ほうほう、便利だな雷魔法。
魚は楽勝で獲れるし、着火もお手の物か。
む?・・・へえ、何か可愛いのが出てきた。
!毒持ちなのか、じゃあ・・・ってえええー・・・。
何してんのスズネさん・・・。
・・・そうか、スズネは元の世界に帰りたくないか。
別に構わんだろ、一度きりの人生はやりたいようにやらなきゃ。
わざわざ苦しい場所に戻る必要は無い。
憧れられるより、もっと近い関係の方が良いか。
そうねえ、憧れは理解から最も遠い感情らしいし。
!ブルリンか、思ったより早く合流できたな。
・・・・・・ああ、ここは母熊たちと住んでた場所か。
でもブルリンも覚悟は決まってるみたいだし、心配は無用だな。